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石川秀樹先生「速習!マクロ経済学」第3回 古典派とケインズ派

※当記事は「中小企業診断士」学習方法1つとして記事化しており、運営者の理解度によって都度内容を修正していくことを想定していますので、内容に間違いがある可能性が高いことを最初にお知らせいたします。

経済学とは「経済の基本問題」を解決するための学問

経済の基本問題とは

  1. 何を、どれだけ
  2. どのような方法で、
  3. 誰のために、

生産するのか、が問題。

じゃ、なぜ経済の基本問題が発生するのか?についての答えは、「人の欲望は無限なのに対し、その欲望を満たすために使える資源が限られているから」となる。

資源とは

資源とは生産要素のことを意味し、生産要素とは、欲望を満たす商品の生産に必要なもので、主に資本・労働・土地がある。

経済学における市場経済とは何か?

経済の基本問題の解決を市場にまかせることを、市場経済と呼ぶ。

価格の調整機能

価格をシグナルとして、人々の需要に応じた生産が行われ、需要に応じた供給がなされ、希少な資源は人々が必要なものに多く使われること。

これを価格の調整機能と呼ぶ

ミクロ経済学とマクロ経済学の違いは?

ミクロ経済学は、個々の企業や家計の行動や、ある財・サービスの市場を分析すること。

マクロ経済学は、国全体の経済を分析すること。

注意ポイント

ミクロの集合がマクロという感覚から、個々の経済活動(ミクロ経済)の結論が国全体の経済(マクロ経済)での結論にも通用すると考えてしまうと間違えてしまうことがある。

これを「合成の誤謬」と呼ぶ。

「合成の誤謬」の具体的な例

ケインズが具体的な例として「貯蓄のパラドックス」を上げている。

貯蓄 = 所得 ー 消費

という関係にあるので、貯蓄を増やそうと思ったら 消費 を抑えれば良いことは分かる。

これを個々の単位(ミクロ)で行う分には大多数の1人の行動なので、国全体(マクロ)には影響を及ぼさない。

しかし、国全体(マクロ)で 消費 を抑えてしまうと、物が売れなくなってしまい結果として 貯蓄 が下がってしまう

結果として 貯蓄が増えるとは限らない という結果になってしまい、ミクロとマクロで結論が一致しない。

古典派の考え方について

アダム・スミスによって提唱された経済論であり、最初から「古典派」と言われていた訳ではなく、世界恐慌による不況(失業)が説明出来ない事を受け、ケインズより新しく提唱された経済論と比較された事で、古典派と呼ばれることになった。

古典派の考え方では、「失業者が増えても、賃金をさげれば雇用出来る数が増えて、失業者はいなくなる」ことになる。

失業についての考え方は大きく3つあるとされている。

非自発的失業

景気が悪く、働きたくても働けずに失業している状態。

自発的失業

より良い条件を求めて仕事をやめて、新しい仕事を探している状態。

摩擦的失業

業界違いや技術的な違いで、知識・技術の習得中で失業している状態。

セイの法則

「セイの法則」とは、供給が需要を作るという考え方。

古典派の世界では、超過供給で商品が余ったとしても、価格を下げれば需要との均衡が取れて、商品は余らない事になる。
※常にハッピーな世界

ケインズ派の考え方について

古典派の考え方では、「失業者が増えても賃金をさげれば雇用が増えて失業者はいなくなる」ことになるが、世界恐慌による失業率が、なかなか改善しないことを説明できなかった。

ケインズは世界恐慌の原因を、企業の生産量が大幅に低下したことと考えた。

詳しく考えると、不況により企業への受注が減少した結果、企業の生産量が大きく減少し、余ってしまった労働者を解雇した結果、失業率が大きくなる。

失業によって所得がなくなるので、消費は落ち込みものを買わなくなる。そして、物が売れないので企業は生産量を上げられないというスパイラル。

なので、ケインズは不況の打開策を「公共から民間への発注を行い、企業の生産量を増やすこと」と考えた。

現代では常識的な考え方だが、当時はその考え方がなく、ケインズがはじめて提唱した。

名目賃金の下方硬直性

「企業が賃金の値下げ行いたいと考えても、労働者はある水準以下の値下げには同意しない」ことを、ケインズは「名目賃金の下方硬直性」と呼んだ。

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