「社内SEの仕事」と聞くと何を想像するでしょう?
- 社内システムの開発・保守
- 社内システムの運用・管理
- ネットワークの運用・管理
- 情報機器の管理
あたりを思い浮かべる方が多いのかなと思います。
「社内SEの仕事」は企業ごとに様々で、開発を一切やらない社内SEもいれば、開発しか社内SEもいます。
わたしはどうか?というと、町に1件くらいはありそうな「パソコンのことならお任せ!」と掲げた便利屋さんのイメージです(;^_^A
社内SEがなぜ「中小企業診断士」取得をめざすのか?
「自分の力不足を何とか出来ないか?」と考えたから。
「社内SEとして必要な知識って何だろう?」と、ここ数年ふとした時に考えるようになりました。
今の職場に移ってからは、経理・総務部門と関わる機会が増えたのと、経営者との距離が非常に近くなったこともあり、「企業全体の状態を把握するためのIT化」を考えることが多くなってきました。
わたし自身は現場寄りの仕事が多くを占めていた事もあり、経営者の要望にうまく提案できない事が増えて来たように感じてきた中、思い立ったのが「会社全体の仕組みや制度を学習出来る資格はないだろうか?」でした。
最初に候補にあげたのは「MBA」ですが、学習に充てる時間と費用は今のわたしにはどう頑張っても捻出出来ないと断念。
次の候補が「ITコーディネータ」と「中小企業診断士」です。
IT分野に特化することを考えれば「ITコーディネータ」でも良いかと思いましたが、どうせ目指すなら国家資格の「中小企業診断士か?」と最終的には安直な理由です(笑)
「中小企業診断士」って何ができる人なのか?
「〇〇コンサルタント」と名の付く職業の中で、唯一の国家資格保持者です。
国から「この人は、経営コンサルトとして一定に知識を持っている人ですよ」と保証してもらえる感じですね。
ただし、名の通ってる士業(弁護士・税理士など)と違うのは、「独占業務」が無いという点です。
独占業務とは?
「特定の資格がないと出来ない業務」のことを指します。
分かりやすいのは「医師」ですが、医療行為、特に診察・診断については「医師」のみが可能で、「放射線技師」は診察・診断は出来ませんよね。
逆に、レントゲン撮影については「放射線技師」のみが可能で、「医師」には出来ません。
では、企業は「中小企業診断士」に何を求めているのか?
「中小企業診断士」に期待される役割
中小企業診断士は、まず企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。
引用元/中小企業診断士協会
要するに「企業の仕組みを理解した上で、企業の成長や改善に適切なアドバイスを与えることが出来る人」です。
ここで厄介なのか「企業の仕組み」とわたしが表現したものが、非常に多岐に渡るという点です。
企業が継続していくには継続的な利益が必要ですが、それには、売上を上げるだけはなく経費の見直しや削減が必要になります(財務・会計)。
社員の業務効率を上げる必要もあるでしょうし、効率のみではなく職場環境を配慮する必要もあるでしょう(企業経営理論)。
法律(会社法)に従って財務諸表の作成・保管も必要ですし、同じ法律絡みでも特許法などの理解も必要になってきます(経営法務)。
さっと思いついただけでも3分野に関わっていますよね。
実際、中小企業診断士の1次試験受験科目は7科目に及びますので、「チャレンジしがいのある資格」とも言えます。
「中小企業診断士」の1次試験受験科目と合格基準
受験科目は全部で7科目で全て必須科目です。
- 経営戦略論
- 財務・会計
- 運営管理
- 経営情報システム
- 経済学・経済政策
- 経営法務
- 中小企業経営・政策
合格基準は、
- 総点数の 60% 以上
- 科目でも満点の 40% 未満のないこと
とされているので、60点 ×7科目で全科目の合計が 420点 以上かつ、40点未満の科目がないことが合格条件となります。
「中小企業診断士」の学習計画
ざっくりと、1カ月1科目と目安にインプットを行おうと思っていますが、中小企業経営・政策については完全な暗記科目のようなので後回し。
4か5月からは過去問をひたすら回して問題と出題傾向に慣れる作業を進める予定です。
基本的に独学で受験しますので、教材選びは重要ですよね~。
色々調べてみた結果、インプットは「TBC受験研究会」の「速修テキスト」シリーズ、過去問は「同友館」の「過去問完全マスター」シリーズで行きます。